カオヤイの優等生、ランチョ・チャーンウィー・リゾート&CC<2023年4月29日>

カオヤイの優等生、ランチョ・チャーンウィー・リゾート&CC<2023年4月29日>

 連休ということもあり、ちょっと遠出をしてカオヤイのランチョ・チャーンウィー・リゾート&CCへ行ってきました。

 結論から言いますと、凄くいいゴルフ場でした。

 バンコクから約200キロ、3時間近い移動となり、バンコク在住のゴルファーとしては日帰りで行きたいとは決して思えませんが、もし、カオヤイにあるいくつかのゴルフ場を試してみたいということなら、是非、候補の一つに入れるべきコースです。1泊2日の予定で、バジェット優先なら、もう一つはカオヤイCCが候補でしょうか。

 コースのクオリティ(Quality=メンテナンス・レイアウト・ファッシリティ)、価格(Cost)と距離(DeliveryでなくDistance)は、ナコンラチャシマ在住のゴルフ狂の方々からのコメントでは、ナコンラチャシマのゴルフ場含めカオヤイ周辺のゴルフ場でナンバーワンとのこと。QCDにおいて最高のエンターテインメント・サプライヤーということです。

 休日、クラブタイランド提示で2300バーツ。

 ちなみに、ゴルフ場の名前にある〃チャーンウィー〃はオーナー家のチャーンウィラクンからとられたものと思われます。チャーンウィラクン家は、有名どころでは、コロナがピークの最中に対応にあたった保健省のアヌティン・チャーンウィラクン大臣が有名。アヌティン大臣の父上も有名な政治家です。

 さらに余談ですがチャーンウィラクン家のビジネス母体としてはSPTLという鉄鋼を取り扱う上場企業の経営や、SINOタイグループの創業にも深く関わっています。アソークのSINOタイタワーは、ランチョ・チャーンウィーとは無関係ではないということですネ。

 そういう厚い母体があるので、ゴルフ場はビジネス半分、自分たちのためゴルフ場半分ということで、利益云々よりも、コースは常に極上という使命のもとに運営されているので、クオリティが常にキープされているのかと想像します。

 エントランスをくぐるとこじんまりとした道の向こうに見えるのは緑のフェアウェイ。なだらからな丘に配置された控えめな木々が美しいです。

 カオヤイのこのゴルフ場を、どこのゴルフコースに例えたらわかりやすいでしょうか? 巨大な箱庭の風情と表現すると誤解されるかもしれません。箱庭というよりも隔離された特別な空間。バンコクにあるラチャプルックGCの敷地に入り込んだ雰囲気でしょうか。

 実際にラウンドしてみますと、ゆるやかなアップダウン、退屈することないレイアウト、素晴らしいメンテナンス、丁寧に配置された池、バンカー。小さなクラブハウスは、カオヤイにあるこのゴルフ場にふさわしい規模でデザイン。非の打ち所がありません。

 タイのゴルフ場を140か所近く回りましたが、久しぶりに、万人にお勧めできるいいゴルフ場に出会えた感じです。いろんなシチュエーションで使えます。「家族同伴、でも自分だけゴルフしちゃう」とか、ゴルフの上手下手にかかわらず「友人や恋人とのゴルフ旅行」なんかにも最適です。ここを知る前はアティタヤ・ゴルフ&リゾート・カンチャナブリ(旧ニチゴCC)を薦めていましたが、お上品な層にはランチョ・チャーンウィー、間違いありません。

 気になった点は、インの出だし10番ホールは200~250ヤードの位置にウォーターハザードがありドライバーが使えず、盛り上がりに欠けます。5番ホール左側のOB杭もよっぽど曲げないと効いてこないのにキャディーに言われると心理的に余計な邪魔が入ります。まあ、すべて技術的に未熟な私の責任ですが。。。

 白ティからインスタートで44の41で85点。まあ、いつも通りですね。