休日オール込で1000バーツの衝撃!ほぼ無名な331GCが想定外にコスパ最高だった件<2019年7月14日>

休日オール込で1000バーツの衝撃!ほぼ無名な331GCが想定外にコスパ最高だった件<2019年7月14日>

331GC入口チャチェンサオ県にある331ゴルフクラブ。タイゴルフに関する日本語ブログは山ほどあるが、殆ど紹介されていないほぼ無名なゴルフ場。

私の住んでいるサムロンから約95キロ、1時間20分の距離だから、バンプラGCと同じぐらいかな? 決して遠いわけではない。コースの前を走る国道は今は3551号線となっているが、以前は331号線だっため、331ゴルフクラブと名付けられ開業当時は9ホール。

331GCのクラブハウス2016年ぐらいから18ホールになり、今後27ホールにする計画もあるそうな。見ての通り、観光ルートからも外れた辺鄙な場所だが、併設のホテルまであるのは冬期の韓国人ゴルファーを狙ってのことか?

まあ、たしかに、観光ルートからは外れているが、産業ルートとしてはゲートウェイ工業団地やカビンブリ工業団地、304工業団地などがあるプラチンブリー方面に向かう主要道路なので、この前を通り過ぎる日本人ビジネスマンは少なくないと思う。

というワケで、ティーチャー中谷の意思を継いで、タイのゴルフ場を詳しく紹介することを使命としている私としては、ここを紹介せずにはおけないという義務感(?)から一人ラウンドしてきた。

こういうゴルフ場の特徴として
・プレー代が安い
・クラブハウスもコースも何もかも雑
・素人キャディさんが担当する可能性も

だから、あまり期待して行かないこと。ゴルフ場側に粗相があったとしても文句いったり、ブログでボロクソ書いたりしないこと。アマタスプリングCCタイカントリークラブと比較するのは筋違い、18ホールを努めて楽しくプレーすること。予想に反して、意外と楽しかったりするのが、田舎のゴルフ場でプレーする醍醐味でもあったりするしネ。

注意事項として、コンペが入っていたりするとプレーできない可能性があるので、一応、電話で『日曜日、一人できますか?』と確認。すると電話の向うの女性は大歓迎と言わんばかりの態度で『大丈夫ですよ! 是非、来てください』。こんな些細なことだが、ゴルフ場に対してかなり印象が良くなったのは間違いない。(行って見たら、コンペ入っていたりすることもある、、、、笑)

それから一人でゴルフをやらせてもらうなら、早朝一番でゴルフ場に乗り込むと成功の可能性が高い。まあ、この辺鄙なコースなら何時に行っても問題ないと思うけど。

6時ジャストに到着したが、まだクラブハウスは開いておらず、今さっき出勤してきたような私服姿のキャディと思われる人たち数名が、建物の周りを掃き掃除。私の車が入ってくるのを見ると、ひとりが駆け寄って来て、開けたトランクからキャディバッグを持って行ってくれた。素早い動作がコースに対する好感度さらにアップ。

直に、スタッフが出勤して来てクラブハウスがオープン。早速、お金を払うのだが、なんと休日はグリーンフィー、キャディフィー、カート代合わせ1000バーツ! さらに平日は驚きの500バーツ!!! 西暦2019年にも関わらず、この値段はかなり衝撃的。

通常どんな安いコースでもキャディー300バーツ、カート500バーツぐらいだから、そこから導き出された今日、日曜日のグリーンフィーはなんと200バーツ!平日に至ってはマイナス300バーツ!!! そんなワケないと思うけど。

国道からコースの敷地内に入った瞬間から感じたんだけど、小奇麗なゴルフ場というのが第一印象。小さなクラブハウスや、宿泊客向けの一軒家やホテル棟も整然と並んでおり、激安コースにありがちな、雑然としたやけっぱち感が一切ないので『これは?』と期待。

普段、そこそこ値の張るゴルフ場でプレーしているからと言って(←嫌味な言い方ですね・・・)、こういう格下ゴルフ場(何をもって格下なのか不明・・)でプレーしたら、良いスコアーが出るかどうかは当然だけど別問題。

分かってはいるんだけど、ついついナメきっている自分が。こんな安いコースに来ると勘違いというか、へんな夢想をします。

『普段は高いコースでしかやらない俺様が、グリーンフィー、キャディフィー、カート代合わせ1000バーツで、じゃあグリンフィーは実質いくらで計算してるんだよ! って突っ込みたくなるようなゴルフコースにわざわざ御降臨召されているんだから、バーディー量産で上がってみたらアンダーパーでした、はは~ 恐れ入っただろう~!! 』という具合には絶対にならないし、得てしてそういう傲慢なゴルファーには神罰が下る。(それは後ほど)

で、A1番パー5のティーグランドに立って、ボールを前に構えると、そんな思い上がりや幻想は散り散りに消滅。

331GCのA1番ホール朝日がまともに逆光で、右はずーっと池だし、左はOB? OBあるのって邪道じゃない? OBなんて日本の狭いゴルフ場に苦し紛れに設定された人工的なハザードで、坂田信弘が週刊パーゴルフの連載で『OBはゴルフを小さくする』って言うぐらいだから、本来のゴルフの精神に反するのに、ここに、それも1番ホールの出だしにOBってダメでしょ、いや絶対ダメでしょ・・・とミスする前から自分への言い訳と、誰に対するでもない責任転嫁が始まる。

331GCの砂をならすキャディーさん奇しくも、ティーショットは池にもOBにも行かず、途中のクロスバンカーへ。あ~ よかった。。。。不思議なもので、ゴルフ場に対する好感度ますますアップ!!笑。

331GCのA1番グリーンから一歩コースに入ってみて感じたのは、やはり小奇麗に整備されているな、って感じ。芝付き具合はそこそこ。推定休日グリーンフィー200バーツのコースにありがちなハゲハゲではないし、雑なところもない。素晴らしい!

クロスバンカーから7Iで刻んで、三打目を9Iでピン狙うが当たりが薄くショートして、アプローチも寄らずボギースタート。まあ、OKな滑り出し。

ちなみに、331GCのキャディーさんはみなミャンマー人。私の担当のキャディーさんは若い男性で、キビキビとしていて丁寧な動作で、バンカーならしからクラブの受け渡しまで無駄がなくスムーズ。かなりキャディーとしてコースから教育されていると感じる(プレー終了後にプレイヤーはキャディー評価することになっている)。

A2番パー32番パー3は150ヤードの池越え。グリーンが小さく見える。ここは8Iで合わせてマグレでオンしてパー。一安心。そんなこんなで6番ホールまではパーとボギーの繰り返しで順調だったんだけど、7番でティーショットを池に入れて、打ち直しは良かったんだけど、グリーン周りでアプローチをザクザクやってしまいトリプルボギーの7。

331GCのA3番8番パー3はクラブ選択間違えてピンはるかにオーバーして池。池周りからアプローチをザクザクして7!

ティーグラウンドから半円を描いた先にピンが見える9番パー4。ピン手前土手までキャリーで235ヤード打てればオンするので、ドライバー振ったら、見事左に飛び出してグリーン横の林へサヨナラ。続く3打目もピンを狙って打ったところ、ピンの左側の土手へ。

行って見ると、グリーンをオーバーしたベアグラウンドに球はあったけど、ライが難しすぎて寄らずザックリで上がってみたらここもトリプルボギーの7。

最後の3ホールだけで10オーバーか・・・アホだな。結局前半49。神罰来た~

Bは出だしダボ打っちゃいましたが、その後はボギーとパーで凌いで順調だったんだけど、パー5のB9番ホール。右が視覚的に狭く、左はブッシュ奥がひらけていそうな雰囲気なので振ったらひっかけて、遥か左へ。3打目をティーグラウンドから打ち直したけど、今度は右の池・・・

池ポチャ地点から3Wでピン狙うが、グリーンに届かず手前バンカー。6打目出して2パットでトリプルボギー。結局後半44点のトータル93点でした~ いや~デカい口叩いてるのに、ホント下手くそ。

まあ、私のスコアーはさて置き、全体を周って分かったことは、コースはアウトをA、インをBと分けており、Aは以前からあった9ホールで、Bが数年前に追加造成された側だと思われる。

だから、Aは1番から9番まで熟成感があり、木立もしっかり生え、木々でホールがセパレートされている。

それからAは、2つのパー3と9番パー4以外、残りの6ホールはティーショットでピンが見えず、視覚的に木や池、ブッシュがしっかり効いており、ドライバーショットにプレッシャーを感じる。狭くはないんだけど、広いとは思えない。推定休日グリーンフィー200バーツ(くどいですね、笑)なので、メンテナンスに限界があるため、ちょっとフェアウェイを外すと途端にガサガサのゴチャゴチャな状態だから、ショットが左右に散る初心者には厳しい一日が待っているんじゃないかと。

一方のBコースは雰囲気ががらりと変わり、いきなりリンクス風情に。木がありません。だらっとフラットで木もほとんど生えていないためティーグラウンドに立ったときに風を感じるので、心理的に影響をモロに受けるし、左右、池やブッシュ、荒野などとなっているから、これらの視覚情報にプレッシャーを感じてしまう人だとAよりもずっとやりにくいかもしれない。キャディさんも『大方、Bの方がスコアー悪い』とのこと。

全体的に、非常にフラットでセカンド地点でも、アンジュレーションを考えることはありまりないんだけど、グリーンが小さい、且つ砲台気味。距離も白ティから6500ヤード近くあるので、ドライバーが220ヤードぐらいの飛距離の方ならミドルアイアンやロングアイアン、UTなども登場することに。

メンテナンスはミャンマー人労働者の大量投入によって、非常に頑張っている感じ。特にBコースは、ちょっと気を緩めるとすぐに荒野に戻ってしまいそうな危うさはあるけれど、それを見事に食い止めている。

カートは強制。クラブハウスからA1番までも非常に距離があり、ホールとホールの間が非常に長いので、歩きで回るのは不可。

結論しては、豪華さとか極上感は一切ないし、正直、一般的なゴルフ場と比べると全体的に若干、ほんと若干グレードダウン(Bコースの寂しさがそう感じさせる要素が大きい)となるけれど、全然ゴルフを楽しめるレベルのゴルフ場。タイにある幾つかの最低なゴルフ場でプレーした経験から、331GCは、それとは比較にならないぐらい普通にラウンドできる。

ゴルフにめっちゃハマって、100切り目指して奮戦中の方が、バジェット気にせず修行するには最高のゴルフ場だと思います。ドライビングレンジ(8時から営業)もありますよ。

というワケでプレー内容は散々だが、なかなかいいゴルフ場を見つけて気分上々な帰り道でした。以上。