メンバーとそのゲストしかプレーが許されないコースは幾つかあるが、それを厳格に守っているのはアヨダヤリンクス、ラチャプルッククラブの2箇所だけだろう。
どちらも、タイプは異なるが、甲乙つけがたいタイを代表するコースなのだが、今回はラチャプルッククラブがどれぐらい素晴らしいのか熱く語ってみたい。
ちなみに、しがないサラリーマンの私だが僥倖に恵まれ、ここで青ティから20回ラウンドする機会があり、平均スコアーは86.25。それでは、ラチャプルッククラブの素晴らしい点をざっと挙げてみますと
1.バンコク都内にあって(休日ならスクムビットから30分)
2.限られた敷地を狭いと感じさせないレイアウト
3.いつ行っても素晴らしいコンディション
4.ティーグラウンドがプレイヤーで絶望的に混み合うこともない
5.ハズレのキャディは一人もいない
6.クラブハウスは快適で『汚い』『壊れている』箇所はもちろん一切ない
と、ゴルフ場にこれ以上、何を望むのか? というぐらいの充実ぶり。
『プレー代が安い』とか『キャディさんがちょっとエッチ』とかいうレベルで語るようなコースではありません。ゴルフが好きで好きで、もうとにかくゴルフを楽しみたいという観点からならば、ハッキリ言って、天国のようなゴルフ場。
もちろん、バンコク都内なので、雄大な山に向かってのショットや、谷越のスリルが味わえないのはご容赦いただきたいのですが。。。
当然のことながら、メンバー費も破格。5年法人会員の場合、入会金300万バーツ(そのうち100万バーツは5年後に返却)、年会費は約25万バーツとなっており、タイでもトップクラスの価格。
庶民から見れば驚くような価格にもかかわらず、コースは土日の午前中は結構、盛況。ゴルフが大好きでお金をもっている個人や企業がこんなにもたくさんいるんだな~ とちょっと驚きます。
まあ地下の駐車場を見れば、スーパーカーのショウルーム並の自動車揃いで、ハンパないお金持ちの集まりだと分かるんですが、クラブハウスで見かける方は、みんなごく普通な格好をしているところが、またある意味、ここの凄み。
ちなみに、今はこんなにラチャプルッククラブがサイコー! と信じて疑わない派なのですが、初めてラウンドしたときは『えっ!? 普通のコースを上品にしただけじゃん。これなら、ココに来る理由ないし。。。』と非常に低い評価を付けていた自分。
しかし、タイ国内でいろんなコースを回るにつれ、そしてゴルフの経験を重ねるにつれ、このコースがタイでは唯一無二のゴルフ場であることが分かりました。(大人になったな~)
プレーするばするほど楽しい。どこのホールもレイアウトに工夫がされており、なかなか納得できるプレーをさせてくれないのですが、かといって難解至極なレイアウトでもない。技量に応じた攻め方を考えさせてくれるので、誰がプレーしても楽しめるように作られているところに、このコースの奥深さを感じます。
私が好きなホールは、2番のパー5。若干打ち下ろしの右ドッグレッグ。両サイドに大木が並ぶ、この景色見ていると『ここ、本当にバンコク?』と思ってしまいます。2オン狙いで右側の林のライン上、ギリギリを攻めたいんだけど、右に吹けるのが怖くていつも左に打っちゃいます。
それに仮にティーショットが成功してもウッドで高い球を打てない私がグリーンを狙うには、手前のバンカー邪魔ですね。まあ、余計なことを書きましたが、美しいホールです。
それから13番のパー3。手前が池、それからバンカー、そして縦に狭いグリーン。同様に狭いラフ、そして奥に池。手前のバンカーが相当柔らかいので、目玉になりやすいこと、でもオーバーするとアプローチが難しくなるか、もしくは池に入てしまうから番手選択に悩みますが、ここのホールではピンまでの距離にキッチリ合わせた番手を持つこと。上空にフォローの風が吹いているのか、それでも結構ピンをオーバーするので。このホールも結構ドラマあり。
ついでに17番は短いパー5ですが、2オンを狙えるセカンドショットは、ピンを向くと左足下がりで、大きな池越えになります。グリーンの形状も大きな割に半部えぐれているので、ピンに対して乗せる場所を間違えると3パット確実な状態になります。ここまで良くても、このホールで撃沈して悔しい思いさせられます。
ちょっと難しそうなこと書きましたが、丁寧に攻めれば無茶苦茶なスコアーにはなりませんので、ご安心ください。
以上、ラチャプルッククラブは、アマタスプリングみたいな派手さはないですが、間違いなくタイで1、2を争うゴルフ場なので、ここでラウンドする機会があるならば、会社休んでも一度はプレーしていただきたいですね。
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